やんちゃ親父の独り言。更新の間隔を適当に空けて、勝手気ままな事を書いているコーヒー好きのブログです。よかったらお付き合いください。

ガルシアの首 ☆☆☆

ガルシアの首 ☆☆☆

ガルシアの首

 1974年制作。サム・ペキンパーの『ガルシアの首』。原題は『Bring Me the Head of Alfredo Garcia』。オープニングに登場する男たちは、腰に45口径のホルスターをぶら下げ、テンガロンハットをかぶり、拍車の付いたブーツを履いて登場するので、私ゃ、てっきり西部劇かと思いきや、ジェット機の飛ぶ近代の話。おそらく制作年とイコールが舞台だと思われる。前の年の1973年に固定相場の360円から、変動相場制に移行して、1ドル300円前後だったではないか。サム・ペキンパーと言えば、スローモーション多用の暴力接写が得意で、前に紹介した『ワイルドバンチ』も凄まじかった。

サム・ペキンパー

 メキシコの大地主の娘の腹が膨らみだし、父に相手は誰だと問われても頑として口を閉ざす娘。父の命令の部下たちにいたぶられて、言った名前が、アルフレッド・ガルシア。その場で父はガルシアの首に100万ドル(当時3億円ほど)の懸賞金をかけ、賞金稼ぎ達がガルシアを追って散らばって行く。サム・ペキンパーの映画としては拍子抜けするほど、前半1時間ほどは何事もなく淡々と物語は進んでいく。

 酒場のしがないピアニストの元へも、首を持ってきたら1万ドルを払う話が舞い込んでくるが、昔からの知り合いの上、付き合っている女の元の彼氏だった。女は言う、交通事故で既に死んでいると。今のままで十分幸せだから、嫌だと言う女を説得して、首を取りに墓場まで行くものの、他の賞金稼ぎ達に自分は殴り倒され、気がつくと首は奪われ、女は直ぐそばで殺されていた。追いかけ、撃ち合いのすえ首を取り返し、1万ドルの約束の所に持ち込むが、懸賞金の大元の事でまたも撃ち合いになる。

 メキシコの大地主の元へ届けた首と、引き換えで手にした100万ドル。将来の夢を語った女も死に、この事に関わった16人が死んだと、地主に言うも、首は豚に食わせろと言う。地主に向けた怒りの一発、地主である父親を殺してとの娘の絶叫とともに、護衛との銃撃戦が始まり、赤ん坊を抱いた娘の誘導で、その場は逃げるが、機関銃で待ち構えた門番に撃ち殺されてしまう。主役はワイルドバンチの3枚目の写真、左から2人目、ウォーレン・オーツ。

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